2019年に導入されたチャージ型パスNAVIGO EASY(ナヴィゴ•イージー)について解説しています。これからパリ旅行中に公共交通機関を利用する方にとってのマストアイテムです。
まとめ
- NAVIGO EASY とは
- チャージできる乗車券の種類と乗車券の価格
- 買う場所
- 自動販売機での買い方
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はじめに
日本は距離によって乗車券の価格がことなりますが、パリはゾーン制という運賃システムを採用しています。パリ市内はゾーン1~2に属しており、同ゾーン内を移動する際は運賃が変わることがないので、市内は距離に関係なく乗車券一枚で移動が可能ということです。市内移動の乗車券は一律価格の回数券のようなものということです。
パリの交通機関についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事がおススメです。
そもそもNAVIGOとは
NAVIGO(ナヴィゴ)とはスイカと同様にIC定期券の名称です。2019年以前にはナヴィゴには今まで2タイプ( NAVIGOと NAVIGO DECOUVERTE )ありましたが、カード保持者は登録や記名が必要、有効ゾーンを指定しなければいけない、そして最低使用期間は一週間からという制限があり観光客向ではありませんでした。
そこで登場したのがNAVIGO EASY !!! 観光客向けに開発された新時代のNAVIGOなのです。
NAVIGO EASY(ナヴィゴ・イージー)とは
今までは紙で販売されていた一回使い切りの乗車券か、 最短一週間から利用可能で有効ゾーン指定式の乗り放題IC定期券かという二つの選択肢しかなかったのですが、紙のコストや環境問題改善対策という理由で、乗車券をチャージして使うという新たなタイプのICカードNAVIGO EASY (ナヴィゴ・イージー)が導入されました。
長所
価格は紙式乗車券より割安です。
- 紙式乗車券のカルネ 16.9€
- ナヴィゴ EASYにチャージしたカルネ 14.9€
他のNAVIGOと異なり使用者登録や記名は必要ありません。また公共交通機関を使うのに一枚の定期券で済みます。
短所
今までの紙タイプ乗車券は不特定多数の人数でシェアすることが可能でしたが、 NAVIGO EASY の場合は1人1枚のICカードが必要となります。
現在(2019年11月)は、パリ市内の交通機関と限られた路線でしか利用できません。しかし将来的にパリ市外のイルドフランス圏でも利用できるようになる予定です。今後は急なシステムの変更などが予想されます。
ICカードの価格
カード一枚2ユーロです。払戻はできません。
NAVIGO EASYにチャージできる乗車券の種類と乗車券の価格
現在チャージ可能な5タイプの乗車券
- Ticket + 1回券 1.9 € 最大30枚まで
- Carnet カルネ 10枚セット 14.9 € 最大3セットまで
- Roissybus ロワシーバス CDG空港⇔オペラ駅 12 €
- Orlybus オルリーバス ORY空港⇔ダンフェール・ロシュロー駅 8.3 €
- Forfait Navigo Jour フォルフェナヴィゴジュール 7.5€
一日フリーパスのForfait Navigo JourをNavigo Easyにチャージできる範囲はパリ市内のみです。ちなみに Forfait Navigo Jour は紙式の乗車券ではモビリスに相当します。同じ使い勝手の乗車券なのにICカードと紙式で名前が違うとはややこしいですね。
残高確認の方法
- 改札口にてナヴィゴをかざすと残りの回数が表示される
- 自動販売機のカードリーダーから
- 駅の有人窓口にて係員に確認をしてもらう
ややこしい注意点
Navigo EasyのICカードにチャージする際、複数の乗車券を同時にチャージすることができないなどの制限があります。
- 1Ticket +は最大30枚まで、Carnet(10回券)は最大3セットまでチャージ可能。
- 1枚のICカードに大人料金と子供料金を同時にチャージはできません。どちらかの残高が0になってから入金します。
- 一日フリーパスForfait Navigo Jourと空港行特別乗車券(OrlybusまたはRoissybus)は同時にチャージする事はできません。
- 一日フリーパスForfait Navigo Jourは使用する6日前から購入できます。有効期限が異なる場合は、1枚のICカードに最大2日分チャージできます 。